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Sabakura Blog - Part 21

WordPressのSEO対策プラグイン「All in One SEO Pack」の導入と詳細設定

WordPressを利用してサイトを構築している場合、metaタグの設定など、HTMLレベルでのSEO対策を行うには、「All in One SEO Pack」プラグインを導入するのがおすすめです。

All in One SEO Packは、WordPressでtitleタグ、metaタグなどの追加・変更を簡単にするためのプラグインです。
非常に簡単に導入できるため、WordPressを利用してサイトを構築している方は、ぜひ利用することをおすすめします。

All in One SEO Packのインストール

  1. All in One SEO Packのページから、デスクトップなど適当な場所にダウンロードします。
  2. ダウンロードしたzipファイルを解凍します。
  3. FTPで「/[wordpressのフォルダ]/wp-content/plugins」フォルダ内にアップロードします。
  4. WordPressのダッシュボード(管理画面)にログイン→「プラグイン」
  5. All in One SEO Packの「有効化」をクリックします。
  6. ダッシュボードの「設定」に表示される「All in One SEO」をクリックします。
  7. 「Plugin Status:」の「Enabled」にチェックを入れます。
  8. 「UpdateOptions」をクリックします。

以上で、プラグインのインストール自体は完了です。
なお、上記は英語版のバージョン 1.6.13.2を元にした導入方法です。

このほかAll in One SEO Pack日本語版もあります。

ただ、あくまで説明等が日本語化されているだけで、日本のGoogle向けに特別な設定がなされているというわけではありません。
個人的にはSEOは非常に情報の動きが早いため、より対応の早い英語版を使っています。英語といっても、そんなに難解な項目はないので大丈夫だと思います。

All in One SEO Packの基本設定

導入が終わったら、次にキーワードなどの基本設定を行います。

  1. ダッシュボードの「設定」→「All in One SEO」をクリックします。
  2. 「Home Title」に自分のサイト名を入力します
  3. 「Home Description:」に「meta description」用の文章を入力します。
    ※なお、meta descriptionは全記事・ページごとに個別のものを設定することが推奨されています。個別のmeta descriptionは実際の投稿時に設定できますが、設定しなかった記事・ページにはこの「Home Description:」が使われます。
  4. 「Home Keywords」にmeta keywordsに使いたい記事をカンマで区切って入力します。
  5. 「Canonical URLs」にチェックを入れます。
    これは重複記事を防ぐオプションで、有効にしておくことをおすすめします。
  6. 「Rewrite Titles:」にチェックを入れます。
  7. 「Post Title Format:」を設定します。
    これは個別の記事のtitleタグの書き方を設定するものです。「%post_title%」が記事ごとのタイトル、「%blog_title%」が「Home Title」で設定してブログタイトルになります。
    実際にはほとんどの場合は変更しないか、%post_title%と%blog_title%の順番を変更、区切りを「|」ではなく「-」に変更、をお好みで行うぐらいです。
  8. 「Page Title Format:」を設定します。
    前述の「Post Title Format:」が記事ごとのtitleタグ設定だったのに対し、こちらは個別ページごとのtitleタグを設定します。

  9. 同様に、Category(カテゴリ)、Archive(過去記事一覧)、Tag(タグ)などについてもtitleタグを変更したいものがあれば変更します。※通常は変更の必要はありません。
  10. 記事のカテゴリをそのままキーワードとしてmeta keywordsに追加したい場合は、「Use Categories for META keywords:」にチェックを入れます。
  11. 同様に、記事につけた投稿タグをそのままキーワードとしてmeta keywordsに追加したい場合は、「Use Tags for META keywords:」にチェックを入れます。
  12. 「Use noindex for Categories:」にチェックを入れます。
    これにより、カテゴリページに<meta name=”robots” content=”noindex,follow” />が追加され、検索エンジンがリンクを辿ってはくれるが、インデックスはしない状態になります。
    ここでnoindexを設定するは、カテゴリページはコンテンツが薄い、ないしは重複コンテンツとして検索エンジンに認識される恐れがあるためです。
  13. 「Use noindex for Archives:」にチェックを入れます。
    これも「Use noindex for Categories:」同様で、過去記事一覧ページにnoindexを付与します。
  14. 「Use noindex for Tag Archives:」チェックをいれます。
    これも「Use noindex for Categories:」同様で、過去記事一覧ページにnoindexを付与します。
  15. 「Update Options」をクリックして設定を更新します。

記事・ページ新規追加時のmeta description設定

meta descriptionは、サイト内の記事・ページごとに個別のものを指定することが推奨されています。
そのため「Home Description:」を設定しておいても、実際には記事・ページを追加するごとにmeta descriptionを書く必要があります。

以下、記事追加の場合を例にとって個別のmeta descriptionの書き方を解説します。

  1. ダッシュボードから「投稿」の「新規追加」をクリックします。
  2. 投稿画面下部に「All in One SEO Pack」の「Descriptions:」に文章を書くことでmeta descriptionに設定されます。
  3. またKeywordsに「,」区切りでキーワードを書くことで、個別のmeta keywordsを設定することも可能です。

以上がAll in One SEO Packの導入、設定および使い方になります。

metaタグ(meta keywords・meta description)とは

metaタグとは、HTMLの~内に記述するタグです。
本文(~)に記述するものではないので、画面上に表示されることはありません。かわりにブラウザや検索エンジンなどに対して読み込んでほしい情報をここに記述します。

なかでもSEO対策として重要なmetaタグには「meta keywords」および「meta description」があります。

meta keywords

meta keywordsは、そのページのコンテンツに関するキーワードを記述するためのmetaタグです。具体的には、たとえばGoogleのSEO対策に関する記事を書いたのであれば、以下のように記述します。

<meta name="keywords" content="SEO,SEO対策,Google,検索エンジン">

「meta name=”keywords”」の部分は固定でどのページでも同じように記述します。
「contents=””」のなかに「,(カンマ)」で区切って、キーワードを列挙していってください。

meta keywordsはあまり多く詰め込みすぎると、SEOスパムと見なされて順位を落とされる恐れがあります。
どの程度キーワードを詰め込んでも大丈夫かは意見が分かれるところですが、個人的には多くとも15~20個以内にすることをおすすめします。

なお当然ことですが、そのページとまったく関係のないキーワードを羅列することもまたスパム行為と見なされる恐れがあるので注意してください。

meta description

meta descriptionは、meta keywordsと同様にコンテンツ内容を説明するためのタグです。
ただし、こちらは「description(記述)」の名の通り、キーワードではなく文章でコンテンツについての説明を記述します。

こちらもGoogleのSEO対策をしているページを想定すると、以下のようになります。

<meta name="description" content="GoogleのSEO対策について説明します。">

「meta name=”description”」はやはり固定で、どのページでも変わりません。
「content=””」部分に、コンテンツの説明文を記述してください。

meta descriptionもあまりに長文を書くことはスパム行為と見なされるためにおすすめできません。100文字以内を推奨する人が多く、私も普段は80字以内に収まるように記述しています。

metaタグに関する噂と注意点

SEOに関するテクニックが山ほど存在する現在では、metaタグは以前ほど重要ではない、という意見もあります。

少し検索してみれば「meta keywordsに関しては不要」とか「meta descriptionは書かない方が良い」とか様々な情報が見つかり、しかも人によって言っていることが違うため、混乱しがちです。

しかし私は、meta keywords・meta descriptionのどちらも実直に記入しておくべきだ、と考えています。

というのも、仮にこれらのタグの価値が下がっているとしても、記入しておくことに関してデメリットはない、と考えるからです。もしもタグの記述がマイナスにさえなるならば、そのときは必ずGoogleなどから直接お知らせがあるはずだからです。

ただしmeta descriptionの使い方に関してはひとつ注意点があります。
Googleは、複数のページでまったく同一のmeta descriptionが使われることは推奨していません。そのため、面倒であっても1ページごとに必ず固有の説明文を書くことをおすすめします。

なお「まったく同一のmeta descriptionになるなら書かない方が良い」という意見もありますが、私はたとえ同一でも書かないよりは書いた方が良いと考えます。
もっとも、Yahooの説明ページなのにdescriptionはGoogleについてになっている、というような矛盾する記載は避けた方が良いと思います。

Dropboxを無料レンタルサーバーとして活用する

Dropboxという有名なウェブサービスがありますが、これを無料のレンタルサーバーとしても活用できる、ということを最近知りました。

これが思った以上に便利だったので、ちょっとご紹介したいと思います。

Dropboxとは

Dropboxは、ファイルをサーバー上に保存できる無料のオンラインストレージサービスです。
ただし単なるストレージサービスではなく、複数台のパソコンで簡単にファイルを同期・共有できるシステムになっています。

もちろんDropboxを利用しなくてもLAN内であればファイル共有すればいいのですが、ドロップボックスだとLAN以外の環境でも簡単にファイルが共有できるという利点があります。

また通常の共有だと、複数人が同一ファイルを操作すると誤って上書きされたりといったミスが起こりがちですが、Dropboxの場合は「conflicted~」という別名ファイルを自動的に作成することで、上書きミスが起こることを防いでいます。

→ より詳しいDropboxの説明(Dropboxマニア)

Dropboxを無料レンタルサーバーとして活用する

このドロップボックス、じつはただファイルを保存できるだけでなく、HTMLファイルを保存することで、無料のレンタルサーバーとしても活用することができます。

しかも、通常のサーバーで必要となってくるFTPでのファイルアップロードのような作業も不要ですので、より簡単に利用することができます。

ドロップボックスをウェブサーバーとして活用する

1.Dropboxのウェブサイトからソフトをダウンロード・インストールし、アカウントを作成する。

2.HTMLファイルを作成する

3.作成したHTMLファイルを、「Dropbox」フォルダ内の「Public」フォルダに保存する。
※「Public」フォルダ以外は一般に公開されないフォルダのため、ウェブサイトの公開では「Public」フォルダに保存します。

4.ブラウザからDropboxのウェブサイトにアクセスし、ログインする。

5.ブラウザ上で「Public」フォルダを開き、ファイル一覧の「***.html」にマウスを合わせる。

6.右端の▼リストボタンから「Copy Public Link」をクリックする。

7.URLが表示されるので「Copy to Clipboard」をクリックしてコピー。

これでコピーされたURLが、Dropboxのサーバー上で公開されているURLになります。
あとはURLをメールなりブログなりで周囲に知らせればOKです。

以上のように、ドロップボックスを利用するとFTPなども不要で簡単にサイトを公開できます。無論、ドメインなどはDropboxのものになってしまいますが、とにかく臨時で1ページだけ公開したい、といったときには非常に便利だと思います。

補足

上記の手順は、ウェブサービスへの登録やHTMLの作成に慣れた方向けに、こまごました手順を省いてシンプルに書いてあります。

ホームページ作成が初めての場合など、もっと初心者向けの解説がほしい場合は、以下の記事も参考にしてみてください。画像付きで、とても丁寧に解説されています。

→ 超初心者さんへ!TextEdit(メモ帳)とDropboxでWebページを作ろう